障子の陰にしゃがんでいる まるくそろった黒い髪の毛がプレハブの校舎に 応じて揺れる 葉が照り返す時間の傾斜を 何も気にかけず オレンジ色の蜃気楼ボールの跳ねる音がして 子ども達の 声がとどろいた
うっそうと茂る柊の 葉は今にも茫漠の丘のすそ野に茂る柊の 葉は今にも
日曜日の朝に集うのは 思春期に入る 前の子ども達彼らに 同じ目線で 優しく接する 神父のまなざし懸命に 遊ぶ彼らは いつまでも笑ってた懸命に 生きるあなたは 惜しみなく愛を捧げた
うっそうと茂る柊の 葉は今にも茫漠の丘のすそ野に茂る柊の 葉は今にも
魔よけによいから 間口にさそうか魔よけによいから 間口にさそうか
うっそうと茂る柊の 葉は今にも茫漠の丘のすそ野に茂る柊の 葉は今にも とげとげしくて
茫漠の丘のすそ野に茂る柊の 葉は今にも
今日日の私は 雪舟の鶴の屏風の前で立ちつくす今日日の私は 一村の描いた潮騒に耳をかたむける
自然の中の情緒が私の幼少の頃の配憶を呼び戻すいかにもそれらしい振る舞いをする事にはなはだ嫌気がさしたのだ