君が消えた夏
何年ぶりにまた行ってみた大阪城
いつかあなたと歩きたかった道頓堀
私なしで先に行ったその街は
同じ所を見ても君がいなくて悲しいね
そうするうちに君が一番好きな
とてもかわいい人形を見たよ
紫色のドレスを着た
君が好きだったクロミ
悲しい時も嬉しい時も私のそばにいた
あなたは消えてしまったけど
一緒に家に帰ろうって
私を見て微笑む
クロミになったんだ あなたは
いつか突然私の前に現れてくれ
止まってしまったこの時間をまた生き返らせてくれ
あなたを消す冬
数年ぶりにまたやってきた東京タワー
幾多の人々の中
あなたに似た人を探してるんだ
ひょっとして君が来たんじゃないか
しかし、その人形たちさえも
全部違う形をしていたよ
ピンクのドレスを着た
君の好きなクロミ
いくつか選んでプレゼントしてくれる
あなたは消えてしまったけど
家に一人でいる人形は
一人寂しくないように友達を連れて行くよ
やっぱり見るたびに思い出す
クロミになったんだ あなたは
いつか突然私の前に現れて
私はまた笑うことができるように