舐めまわし舌でころがし
つばでぐちゃぐちゃの
小さなひとつのかんしゃく玉よ
形ももう崩れて
口中いっぱいに
苦みをひろげるかんしゃく玉よ
真っ白いテニスシューズが
一足あれば
弾けるひとつのかんしゃく玉よ
理由は何もなくっても
一日中走って
そうしているのがその理由なのさ
素晴しく
晴れ渡ったある日
噛みつぶしたい
僕の爆発
大人になったしるしに
呑み込んでしまって
そのまま忘れられたかんしゃく玉よ
なつかしい古いメロディ
一晩中唄えば
そこまで湧きあがってくる
かんしゃく玉よ
素晴しく
晴れ渡ったある日
噛みつぶしたい
僕の爆発