小さなとげがあなたの顔を
そんなに曇らせる
のぞみがちょっぴりあれば
笑顔が戻ってくる
だからどうぞこっちへお入り
静かにお話ししましょう
あなたの悩みはそれで
すべてなくなる
霧に閉ざされた海で
あなたは途方にくれてる
もつれる言葉をほぐす
熱い紅茶をどうぞ
小さな部屋の中に
海が押し寄せて来ても
湯気の中すこしづつ
溶けてゆきます
あなたの言葉の嵐
なにもかも吹きとばしそう
ひざを抱えたわたしは
あなたを見つめているだけ
大声で叫びたい程
本当に何も出来ない
うなづき黙って
朝をまつだけ
風があなたの上を
ゆっくり通りすぎてゆく
暗い窓からのぞく
小さな星のきらめき
あなたのまつげのうしろに
夜がゆっくりしのび込む
どうぞ今夜はおやすみ
明日はお天気